2021.8.12
, EurekAlert より:
食べ放題のビュッフェ形式の食事で、あなたがお皿に盛る食品が、体重増加の可能性を予言するかもしれない、という米国カンザス大学からの研究報告。
研究チームは、「ハイパー美味しい(hyperpalatable)」食品を「炭水化物と塩(CSOD)」と「脂肪と塩(FSOD)」にカテゴリ分けし、高エネルギー密度および超加工食品と比較した。
「ハイパー美味しい食品には、食品の嗜好性を高め、食品を欲しくさせる特性を人為的に強くすることができる成分の組み合わせがある」と筆頭著者のテラ・ファツィーノ助教授は語っている。「一般的な例としては、種々のチョコレート、ホットドッグ、プレッツェル、ブラウニーなどで、それらは食べるのを止めることが困難な食品だ。」
研究チームは、平均年齢26.8歳の若い肥満のない成人82名(43%が男性)を対象に、自由摂取のビュッフェ形式の食事をしてもらい、1年間追跡調査した。
その結果、ビュッフェでCSODハイパー美味しい食品を多く取った参加者は、1年後に有意に多く体脂肪を増加させた。
「CSODハイパー美味しい食品の古典的な例としては、プレッツェルやポップコーンが挙げられる」とファツィーノ助教授は述べている。
対照的に、FSODハイパー美味しい食品、高密度食品、超加工食品を多く取った参加者と身体計測上のアウトカムには有意な関連は見られなかったという。
研究チームは、自由摂取のビュッフェでより口当たりの良い炭水化物とナトリウムの食品を食べることは、「ヘドニックな食事」の傾向を示している可能性があり、成人期初期の体重と体脂肪増加のリスクを高める可能性があると結論付けた。
「『ヘドニックな食べ方』は、生理学的飢餓を厳密に満たすのではなく、食品の欲しくさせる特性に焦点を当てた食べ方を指すために研究で使用される一般的な用語である」とファツィーノ助教授は語っている。「持ち帰りのポイントは、炭水化物とナトリウムの食品を自由に摂取できるときに、より多くの炭水化物とナトリウムの食品を摂取する傾向があった人々は、体重と体脂肪の増加のリスクが高いということだ。」
出典は『食欲』。 (論文要旨)
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