2021.8.11
, EurekAlert より:
ビタミンDサプリメントは、痛みを伴う過敏性腸症候群(IBS)症状を改善しないようだ、という英国シェフィールド大学からの研究報告。
研究チームは、IBSの症状に及ぼすビタミンDサプリメントの影響を検証するために、135名の対象者をランダムに2群に分け、ビタミンDまたはプラセボを12週間にわたって摂取させた。
参加者の60%は、研究開始時点でビタミンDが不足または欠乏状態だった。解析の結果、ビタミンD摂取群と対照群の間には、IBS症状の重症度の変化に有意な違いは見られなかったという。また、両群のQOL(生活の質)にも有意差は見られなかった。血中ビタミンDレベルは介入群で優位に増加した。
IBS症状の管理において、ビタミンDサプリメントの使用が推奨されるケースはない、と研究チームは結論付けている。
出典は『欧州栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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