2021.8.4
, EurekAlert より:
人間の代謝は体内時計によって制御されているので、たんぱく質を朝食べるほうが、夜食べるより骨格筋の成長が促進されるようだ、という早稲田大学からの研究報告。
研究チームは、マウスを用いた動物実験により、全体として同量のたんぱくを与えられても、朝のたんぱく質を多くしたほうが、夜のたんぱく質を多くした場合に比べて、筋量の増加を誘発する能力が高いことを発見したという。
体内時計を制御する遺伝子を欠く全身変異ClockΔ19または筋肉特異的Bmal1ノックアウトマウスでは、このような時間の効果は観察されなかった。
研究チームは、彼らの発見が人間に当てはまるかどうかを確認するために、女性を募集し、骨格筋指数(SMI)と握力を測定することによって決定される筋肉機能がたんぱく質が豊富な食事を摂取するタイミングによって変化するかどうかを検証した。
夕食時ではなく朝食時にたんぱく質を摂取した65歳以上の60人の女性は、より良い筋肉機能を示し、この発見が種を超えて真実である可能性を示唆したという。さらに、研究チームは、SMIと、1日を通しての総たんぱく質摂取量に対する朝食時のたんぱく質摂取量の割合との間に強い関連性があることも発見した。
出典は『細胞レポート』。 (論文要旨)
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