2021.8.3
, EurekAlert より:
適度なコーヒー摂取が不整脈のリスクを高めるという根拠はみつからなかった、という米国カリフォルニア大学の研究。
研究チームは、英国バイオバンク登録者で平均年齢56歳の386,258人のデータを使用し、メンデルランダム化という遺伝子に基づく統計手法で解析した。この方法では、カフェイン代謝の速い遺伝子を持つ人はより多くのコーヒーを飲むことから、摂取量を自己申告よりも信頼性の高い方法で推定でき、多くの交絡因子の影響を除外することができる。
データ解析の結果、カフェイン代謝が速い人に不整脈リスクが高いという証拠はみつからなかったという。むしろ、コーヒーの摂取量が多いと不整脈のリスクが3%減少するようだ、と報告している。
「ランダム化臨床試験だけが、コーヒーやカフェインの摂取による明確な効果を明確に示すことができるが、我々の研究では、カフェインの摂取が不整脈のリスクを高めるという証拠は見つからなかった。コーヒーの抗酸化作用と抗炎症作用が不整脈を予防するのかもしれない」と研究者はコメントしている。
出典は『JAMA内科学』。 (論文要旨)
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