2021.8.3
, EurekAlert より:
消費者は、「アレルゲンを含む製品と同じラインで作られた」を「含まれる可能性がある」より危険でないと思うようだ、という蘭ユトレヒト大学の研究。同じリスクレベルはひとつの文言に統一すべき、と著者らは提言している。
研究チームは、食物アレルギーのある消費者96人とない消費者105人を対象に調査を行った。18種類の食品ラベルをランダムに提示して理解度を検証した。
その結果、消費者の半数は食品のアレルギー表示をよく理解していないことがわかったという。特に、予防的アレルゲン表示に対する理解が弱く、多くの消費者が、「アレルゲンを含む製品と同じラインで作られた('Produced in a Factory')」を「含まれる可能性がある( 'May contain')」よりも弱い警告であると解釈していたという。
「コミュニケーションの観点から、消費者が異なる言葉で異なるリスクレベルを表すと解釈するのは論理的である。だが、おそらく生産者は両者を同じレベルのつもりで使用している。同じ言葉を使用するよう統一すべきであろう」と研究者はコメントしている。
出典は『臨床実験アレルギー学』。 (論文要旨)
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