2021.7.30
, EurekAlert より:
雑草の一種であるライグラスに含まれるグルテン様たんぱく質が、グルテンフリー製品や小麦の代替品として一般に使われている作物に混入し、セリアック病やグルテン不耐症の患者に症状をもたらしている可能性がある、という豪州エディスコーワン大学からの研究報告。
研究チームは、豪州の穀物に一般的に見られる侵襲性の高い雑草であるライグラス (Lolium species)の10品種に含まれるたんぱく質を解析した。
その結果、グルテンたんぱく質と類似の性質をもった19種類のたんぱく質を同定したという。
「我々は、これらのライグラスたんぱく質を検出する方法を開発した。これにより、他の穀物と区別することができる」と筆頭著者のソフィア・エスコバー=コレアス博士はコメントしている。
「これらのたんぱく質は厳密にはグルテンとして定義されていないが、セリアック病やグルテン不耐性の患者に症状を引き起こす可能性がある。」
出典は『栄養学の最前線』。 (論文要旨)
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