2021.7.28
, EurekAlert より:
全く母乳を与えられなかった赤ちゃんは、3歳で血圧が高めであるようだ、というマクマスター大学の研究。著者らは初乳の重要性を強調している。
研究チームは、カナダで2009年から2012年に出生した3,000人以上の小児コホートのデータを使用した。子供たちの98%が部分的に母乳で育てられており、全く母乳を与えられなかったのは2%に過ぎなかった。
データ解析の結果、3歳の時点で、母乳を与えられなかった子供は、そうでない子供に比べて、平均血圧が有意に高いことが明らかになったという。出産直後の入院中しか母乳を与えられなかった子供と比較しても低かった。
「我々の研究結果は、たとえ短期間の母乳哺育でも血圧など心血管系のアウトカムに影響を及ぼすことを示唆している。これは、新生児期の初乳が極めて重要であることを示すものだ。持続的な母乳哺育は強力にサポートされなければならない」と研究者はコメントしている。
出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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