2021.7.28
, EurekAlert より:
米国南部型の食事は心臓突然死のリスクを高めるが、地中海型の食事はそのリスクを下げるようだ、というアラバマ大学バーミングハム校からの研究報告。
南部の食事は、脂肪、揚げ物、卵、内臓肉(肝臓やモツなど)、加工肉(デリミート、ベーコン、ホットドッグなど)、加糖飲料の多いことが特徴であり、地中海型の食事は、果物、野菜、魚、全粒穀物、豆類が多く、肉や乳製品が少ないという特徴がある。
研究チームは全米で進行中の脳卒中の地理的および人種的差異を調査するREGARDS研究の21,000人以上の参加者(45歳以上)のデータを解析した。33%が黒人であり、56%が脳卒中ベルトの南部在住だった。
解析の結果、最も南部型食事の順守度が高かった者は、最も低かった者に比べて、心臓突然死のリスクが46%高かった。また、最も地中海型食事の順守度が高かった者は、最も低かった者に比べて、心臓突然死のリスクが26%低かった。
意外なことに、心疾患の既往のある者において、スナックの摂取量が最も多かった者は、最も少なかった者に比べて、心臓突然死のリスクが51%低かった。研究チームは、説明できる理由がみつからない、としている。
出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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