2021.7.26
, EurekAlert より:
毎日少なくとも3サービングの全粒穀物を摂取した中高年齢者は、1日半サービング未満だった人に比べて、時間の経過による腹囲、血圧、血糖値の上昇の幅が小さかった、という米国タフツ大学からの研究報告。
研究チームは、心臓病のリスク因子を評価するために1970年代に開始されたフラミンガム心臓研究子孫穂コホートのデータを解析した。平均18年年間にわたって、全粒及び精製穀物の摂取量と、健康転帰について調査した。コホートの3,100人の参加者はほとんどが白人であり、研究参加時の平均年齢は50代半ばだった。
解析の結果、4年ごとの区切りで、全粒穀物の摂取が少ない参加者は、腹囲が平均1インチ(2.54cm)以上上昇したが、摂取が多い参加者では0.5インチに留まった。また腹囲の変化を考慮した後でも、血糖値と収縮期血圧の上昇は、全粒穀物の高摂取者に比べて、低摂取者で大きかった。
「全粒穀物は、食物繊維、マグネシウム、カリウム、抗酸化物質などによって有益な効果をもたらすと思われる」と研究者はコメントしている。
出典は『栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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