2021.7.14
, EurekAlert より:
発酵食品が豊富な食事は、腸内細菌の多様性を高め、炎症の分子的兆候を減少させるようだ、という米国スタンフォード大学からの研究報告。
研究チームは、36名の健康な成人をランダムに2群に分け、一群に発酵食品の豊富な食事を、別の一群に食物繊維の豊富な食事を、10週間にわたって摂取してもらい、腸内細菌叢と免疫系への影響を調べた。
その結果、発酵食品摂取群では、腸内細菌の耐用性が増し、4種類の免疫細胞の活性化が抑えられ、19種類の炎症性たんぱく質レベルも低下したという。
一方、食物繊維摂取群では、腸内細菌叢にはほとんど変化が見られず、19種類の炎症性たんぱく質はいずれも低下しなかった。
「短期間に食物繊維の摂取量を増やすだけでは、細菌叢の多様性を高めるには不十分だった可能性がある」と研究者はコメントしている。
出典は『細胞』。 (論文要旨)
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