2021.7.12
, EurekAlert より:
学校給食プログラムは、学生をより健康にし、身長を1cm高くして生涯収入を3%増加させる効果があるようだ、というスウェーデン・ルンド大学からの研究報告。
研究チームは、スウェーデンの全自治体で1959年から1969年までに段階的に導入された学校給食の履歴データを解析した。このデータには、1942年から1965年に生まれた約150万人の生徒を対象とする行政記録がリンクされており、そこから学歴、収入、軍務、病歴、入院、死亡が推定できた。
解析の結果、学校給食の導入は、生徒らの身長と健康にプラスの効果をもたらし、学歴を高め、生涯収入を増加させることを発見した。特に貧しい世帯の子供では効果が高く、生涯収入は6%高くなった。
それに対して、学校給食は、死亡率、罹患率、入院率に対する長期的な影響は発見できなかった。
「学校給食の問題は、今日でも多くの国にとって重要な問題である。我々の結果は、学校給食は費用対効果が高いことを示している」と研究チームは結論付けた。
出典は『経済学研究レビュー』。 (論文要旨)
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