2021.7.1
, EurekAlert より:
死亡率を予測できる腸内細菌を発見した、というフィンランド・トゥルク大学からの研究報告。そのための機械学習アルゴリズムを開発したという。
研究チームは、7,000人以上のフィンランド人成人のデータを解析した。2002年に収集された糞便検体から対象者の腸内細菌叢の組成が分析され、その後2017年までの死亡データを追跡調査した。
人間の微生物叢は非常に個性的で、膨大な量のさまざまな細菌やその他の微生物で構成されている。研究チームは、対象者の死亡記録と糞便検体から回収された数十億の微生物DNA鎖を比較した結果、より短い寿命を予測する細菌を発見した。
さらに、死亡率に有意な関連がある微生物種のデータをスクリーニングする機械学習アルゴリズムを開発したという。
「有害であることが知られている多くの細菌株が、死亡率を予測する腸内細菌の中に含まれる。我々の生活習慣の選択は腸内のそれらの量に影響を与える可能性がある」と研究者はコメントしている。
出典は『ネイチャーコミュニケーション』。 (論文要旨)
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