2021.6.25
, EurekAlert より:
食品製造中に熱処理されるとき形成される特定の化合物が慢性腎臓病などの病気のリスクを高めるようだ、という豪州モナシュ大学などによる動物実験の結果報告。
研究チームは、ローストミート、ポテトチップス、ベーカリー製品など、高温で調理または加工された食品を定期的に食べると、自然免疫系の構成要素が活動亢進し、腎臓が損傷することを発見した。
血清中たんぱく質の解析から、熱処理食を与えられたラットにのみ、補体成分C3と呼ばれるたんぱく質が存在することが明らかになった。このたんぱく質は、侵入する病原体や組織の損傷によって活性化される洗練されたたんぱく質ネットワークである自然免疫補体系の一部である。
「加工食品を食べることによる有害反応を弱めることを目的とした代替食品あるいは機能性食品を作ることはできるだろう。それでも最良の食事アドバイスは、高度に加工された食品の摂取を減らすことである」と研究者はコメントしている。
出典は『サイエンスアドバンス』。 (論文要旨)
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