2021.6.23
, EurekAlert より:
ビートルートジュースを飲むと、より健康な血管と脳機能に関連する口腔細菌の混合が促進されるようだ、という英国エクセター大学からの研究報告。
研究チームは、70-80歳の健康な高齢者26名を対象に、2種類のジュース(無機硝酸塩が豊富なビートルートジュースと硝酸塩を含まないプラセボ(偽薬)ジュース)を1日2回10日間ずつ摂取してもらった。
その結果、硝酸塩が豊富なビートルートジュースの摂取によって、血管と認知機能の良好な健康状態に関連する細菌が増加し、疾患および炎症に関連する細菌が減少したことがわかったという。
収縮期血圧は、ビートルートジュースを飲んだ後、平均5mmHg低下した。
研究チームはまた、同様の条件で一緒に繁殖する傾向がある口腔細菌のクラスター(または「モジュール」)を特定するためのテストを実行した。
その結果、クロストリジウム・ディフィシル(腸に感染して下痢を引き起こす可能性がある)の減少を含め、炎症に関連するモジュール(Prevotella-Veillonella)が、硝酸塩補給後に減少したことがわかったという。
「我々の調査結果は、硝酸塩が豊富な食品を食事にわずか10日間追加するだけで、口腔細菌を大幅に改善できることを示唆している」と主任研究者のアンニ・ヴァンハターロ教授は述べている。
「今回の参加者は健康で活動的な高齢者で、一般的に血圧は良好だった。我々は、他の年齢層や健康状態の悪い人々の間でも同じことが起こるかどうかを知りたいと思っている。」
出典は『酸化還元生物学』。 (論文要旨)
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