2021.6.16
, EurekAlert より: 
太極拳は、肥満者の腹囲を減らすために、従来の運動とほぼ同じくらい効果的であるようだ、という香港大学によるランダム化対照試験の結果報告。
太極拳は、しばしば「動きのある瞑想」と呼ばれる心と体の運動の一種である。それは多くのアジアのコミュニティで実践されており、西欧諸国でますます人気が高まっており、米国では200万人以上が実践しているという。活動的でない人を含む高齢者に適した活動であることが知られているが、これまで太極拳の健康上の利点に関するエビデンスはほとんど存在しなかった。
今回研究チームは、3か月以上の太極拳、従来の運動、または運動なしのグループに、中心性肥満の50歳以上の成人500人以上をランダムに割り当てた。太極拳と運動グループの参加者は、インストラクター主導のトレーニングのために1時間週3回、12週間集った。太極拳プログラムは、文献で採用されている最も一般的なスタイルである楊式太極拳で構成され、従来の運動プログラムは、活発なウォーキングと筋力トレーニング活動で構成されていた。
腹囲およびその他の代謝の健康の指標は、ベースライン、12週間、および38週間で測定された。
解析の結果、研究チームは、太極拳介入群と従来の運動介入群の両方で、対照群と比較して腰囲が減少していることを発見したという。
研究著者によると、今回の発見は、中心性肥満を患っているが、好みや運動制限のために従来の運動を嫌う可能性がある中高年の成人にとって朗報だろうとのことである。
出典は『内科学年報』。 (論文要旨)
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