2021.6.15
, EurekAlert より:
女性の精神的健康状態は男性よりも食事の要因との関連性が強い可能性が高いようだ。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の研究。
研究者のベグダシュ准教授はこれまでに、質の高い食事がメンタルヘルスを改善することを示唆する、食事と心の状態に関する研究を発表している。今回は、食事のカスタマイズが心的状態を改善するかどうかを調べたいと考え、30歳以上の男女1,209名を対象に調査を行った。
対象者の精神的苦痛に関連するさまざまな食品グループを分析し、運動の頻度と精神的苦痛に関連するさまざまな食事パターンを研究した。結果は、女性のメンタルヘルスは男性よりも食事要因との関連が強いことを示唆していた。精神的苦痛と運動の頻度は、さまざまな食事とライフスタイルのパターンと関連しており、精神的な健康を改善するためには食事とライフスタイルの要因をカスタマイズするという概念を支持するものだ。
「健康的な食生活、運動、精神的健康の間には、全般的に関係があることがわかりました」とベグダシュ准教授は述べている。「興味深いことに、不健康な食事パターンでは、精神的苦痛のレベルが男性よりも女性の方が高いことがわかりました。これにより、女性は男性より不健康な食事の影響を受けやすいことが確認されました」。
この研究をはじめとする複数の研究に基づくと、食事と運動は、成熟した女性の精神的苦痛に対する最初の防波堤となる可能性がある、と准教授。
「ファストフード、朝食抜き、カフェイン、高グリセミック食品はすべて、成熟した女性の精神的苦痛に関連しています。果物と濃い緑の葉物野菜は、精神的健康に関連しています。この研究からさらに私たちが学んだのは、高グリセミック食品やファストフードと精神的苦痛との負の関連性が運動によって大幅に緩和された、ということです」。
出典は『個別化医療雑誌』。 (論文要旨)
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