2021.6.10
, EurekAlert より:
サッカーとハンドボールの訓練は、女性の細胞老化を防止する効果があるようだ、という南デンマーク大学からの研究報告。
本横断的研究において、研究チームは、若いエリートサッカー選手 (YF、n=29、18-30歳)、若い未訓練の対照者 (YC、n=30、18-30歳)、高齢のハンドボール選手(EH、n=35、60-80歳) 、高齢で未訓練の対照者 (EC、n=35、60-80歳)を対象に検討を行った。
解析の結果、若年のサッカーと高齢のハンドボールのどちらも女性の老化防止に有益な細胞効果と関連していることが示唆されたという。
若いエリートサッカー選手は、対照者と比べて、テロメアの長さが22-24%長く、mtDNA(ミトコンドリアDNA)のコピー数が19-20%多いことが示された。一方高齢のハンドボール選手では、対照者と比べて、mtDNAのコピー数は14%少なかったが、ミトコンドリアの健康度の指標になるPGC-1αの発現が4倍高かった。テロメアの長さに違いはみられなかった。
これらの細胞適応は、VO2max および毎週の運動量とも正の相関関係にあり、年齢に関係なく、これらの女性が適度なフィットネスと活動レベルを維持することが重要であることが強調される結果であったという。
出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)
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