2021.6.9
, EurekAlert より:
定期的な筋力トレーニングとスプリントトレーニングは、男性の加齢に伴う骨の劣化を減少させたり、予防したりする可能性があるようだ、というフィンランド・ユバスキュラ大学からの研究報告。
研究チームは、長期トレーニングのバックグラウンドをもつ40-85歳の69名の男性を対象に、継続的な筋力トレーニングとスプリントトレーニングが骨の老化に及ぼす影響を評価した。
参加者の脛骨の特性は、ベースライン時と 10 年後にコンピューター断層撮影によって調べられた。トレーニングステータスと骨の縦方向の変化との関連が、定期的な筋力トレーニングとスプリントトレーニングを続けたアスリートと、トレーニング負荷を減らしたアスリートの2つのグループで調べられた。
その結果、定期的な筋力トレーニングとスプリントトレーニングが脛骨特性の維持または改善に関連している一方で、トレーニング負荷を減らしたアスリートでは骨特性が10年間の追跡期間中に低下したことが示された。トレーニングのプラスの効果は、骨梁の骨密度と脛骨骨幹の断面形状に最も顕著であり、インパクトタイプのトレーニングと筋力トレーニングの両方の利点をサポートしているという。
「すべての高齢者がアスリート並みの高強度トレーニングを行うのは不可能だが、筋力・パワートレーニングはすべての年齢層の人に強く推奨できる」と筆頭著者のトゥーリ・スオミネン博士はコメントしている。
出典は『骨及びミネラル研究雑誌』。 (論文要旨)
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