2021.6.8
, EurekAlert より:
人々が議論が解決したと感じると、その不一致に関連する感情的な反応が大幅に減少し、場合によってはほぼ完全に消去されるようだ、という米国オレゴン州立大学からの研究報告。ストレスの軽減は全体的な健康に大きく影響する可能性があるという。
研究者らは、「毎日の経験に関する全国調査」の参加者2,022名(33-84歳)のデータを解析した。参加者は 8 夜連続で、毎日のストレス経験の目録を作成し、ストレッサーの解決状況と毎日の否定的感情と肯定的感情の自己報告測定を完了した。
発生した議論と回避された議論が起きた日とそれ以後の否定的感情の増加と肯定的感情の減少を調べた結果、問題が解決したと感じた参加者の反応は、解決されなかった参加者の反応の約半分に緩和されたことが明らかになったという。
さらに、問題が解決されたと感じた参加者は、翌日以降に否定的感情の持続的な増加を示さなかった。
また、68歳以上の高齢者は、45歳以下の人々に比べて、議論が解決したと報告する可能性が40%以上高かった。
「誰もが日常生活の中でストレスを経験する。ストレスに満ちた出来事の発生を止めることはできない。しかし、それらを解きほぐし、終わらせ、解決することができるのなら、それはあなたの人生の面に間違いなく幸福をもたらすだろう」と主任著者のロバート・スタウスキー准教授は述べている。
「あなたの議論を解決することは、日常生活の中で幸福を維持するために非常に重要である。」
出典は『老年医学雑誌シリーズB:心理科学と社会科学』。 (論文要旨)
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