2021.6.4
, EurekAlert より:
妊娠中期までに健康的な食事は、いくつかの一般的な妊娠合併症のリスクを軽減する可能性があるようだ、という米国NIHユーニスケネディシュライバー国立小児保健発達研究所(NICHD)からの研究報告。
3つの健康的な食事尺度のいずれかで高いスコアを獲得した妊婦は、妊娠糖尿病、妊娠関連血圧障害、早産のリスクが低かったという。
研究チームは、NICHD胎児成長研究から妊娠中に複数回にわたって収集された食事データを分析した。約1,900人の女性が妊娠8-13週の食事調査に回答し、過去3か月に何を食べたかを推定するよう求められた。さらに、16-22週と 24-29週に、女性は過去24時間に食べたものを回答した。それらは、3種類の健康的な食事尺度(代替健康的な食事インデックス(AHEI)、代替地中海型食事(AMED)、高血圧を止める食事アプローチ(DASH)食)に従って点数化された。3つの食事尺度はすべて、果物、野菜、全粒穀物、ナッツ、豆類の摂取を推奨し、赤肉や加工肉を制限している。
データ解析の結果、研究チームは、妊娠初期から中期までいずれかの食事を順守すると、妊娠糖尿病、高血圧、子癇前症、早産のリスクが低下することを発見した。16-22週の時点で AHEIスコアが高い女性は、AHEIスコアが低い女性と比べて、妊娠糖尿病のリスクが32%低かった。8-12 週および16-22週の時点で DASH スコアが高い女性は、妊娠関連の高血圧障害のリスクが19%低かった。24-29週のAMEDスコアあるいはDASHスコアが高いと早産のリスクが50%低かった。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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