2021.6.4
, EurekAlert より:
1日2サービングの果物を摂取する人は、0.5サービング未満しか摂取しない人に比べて、2型糖尿病を発症する確率が36%低いようだ、という豪州エディスコーワン大学からの研究報告。
「1日あたり約2サービングの果物を摂取する人々は、1日あたり0.5サービング未満の果物を摂取する人々よりも、その後5年間で2型糖尿病を発症するリスクが36%低いことがわかった」と筆頭研究者の二コラ・ボンドンノ博士は語っている。「フルーツジュースには同じ効果は見られなかった。これらの調査結果は、ホールの果物の摂取を含む健康的な食事と生活習慣が、糖尿病のリスクを下げるための優れた戦略であることを示している。」
研究チームは、ベイカー心臓・糖尿病研究所の豪州糖尿病、肥満、生活習慣研究に参加した7,675人からのデータを解析した結果、ホールの果物を食べた参加者は、5年後に糖尿病になる確率が36%低いことを発見した。また、より多くの果物を摂取した人は、血糖値を下げるためのインスリンの分泌が少なかったことが、果物の摂取量とインスリン感受性マーカーの関連から明らかになったという。
「高レベルの血中インスリン(高インスリン血症)は血管に損傷を与える可能性があり、糖尿病だけでなく、高血圧、肥満、心臓病にも関連しているため、これは重要であろう」とボンドンノ博士は語っている。
出典は『臨床内分泌学・代謝雑誌』。 (論文要旨)
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