2021.6.2
, EurekAlert より:
幸福に対する集中的なプログラムの有益な効果が示された、という伊トレント大学からの研究報告。
プログラムの開始から終了にかけて、参加者の中でいくつかの心理的幸福の尺度が徐々に増加したことが示されたという。それは特に、人生の満足度、知覚された幸福感、自己認識、感情的な自己制御に当てはまった。
参加者はまた、不安、知覚されたストレス、否定的な考え、ルミネーション(反芻)、怒りの傾向が大幅に減少したことを報告した。研究チームは、プログラム全体を通して、短期および長期の両方で、肯定的な側面の改善と否定的な感情の減少を同時に観察した。
主任研究者のニコラ・デ・ピサピア氏は、この研究の基本原則について次のように説明している。「我々が提案した訓練プログラムは、西洋と東洋の哲学的伝統で提示されているアイデアに触発されたものだ。つまり、幸福は、内的均衡、人間の心と脳のより良い理解に向けて、自己、他者、そして世界に対するよりやさしくより開かれた視点の発達に密接に関連している。この訓練プロセスの中で、我々は、一方で哲学と科学の理論的研究、他方で瞑想の実践を必要とした。」
この研究は、ポマイア (イタリア) のチベット文化ラマ ツォン カパ研究所で9か月間 (理論的/実践的な週末を7回、瞑想のリトリートを2回) 実施された。
理論的な部分では、参加者は一連のプレゼンテーションに参加し、いくつかのビデオコースを視聴し、心理学、神経科学、西洋思想の歴史、仏教の人生哲学などのトピックについてオープンなディスカッションに参加した。
実践的な部分では、一連のエクササイズが提案され、仏教や西洋のさまざまな瞑想の伝統から取り入れられた。
「変化と不確実性に満ちた時代においては、西洋と東洋の哲学的伝統が、心と脳に関する最新の発見とともに、どのように統合され得るかを科学的に研究することが基本であると私は信じている」とデ・ピサピア氏はコメントしている。
出典は『心理学の最前線』。 (論文要旨)
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