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[その他]  小さな失望があなたの幸福を左右する?
2021.5.28 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

否定性(negativity)が脳に長く残るほど、不幸になる可能性が高まるかもしれない、という米国マイアミ大学からの研究報告。

朝食でお気に入りのカップを床に落として粉々にした後に出勤したあなたは、同僚の挨拶に、元気いっぱい挨拶し返すことができるだろうか。

研究チームは、人の脳がつかの間の負の刺激(落としたカップなど)をどのように評価するかが、長期的な心理的幸福に影響を与える可能性があることを発見した。

「あなたがネガティブな出来事や刺激を長く心にとどめているほど、あなたは不幸と感じる傾向が高まる」と筆頭研究者のニッキ・プケッティ博士候補生は述べている。「基本的に、我々が発見したのは、否定的な刺激が長く脳内に保持されることは、より否定的でより肯定的でない日々の感情経験を予測するものだということだ。さらに自分の人生についてどう考えているかを予測するものとなる。」

今回の研究参加者52名は、心理的幸福についてのアンケートに回答した後、1週間にわたって、毎晩の電話で、その日に経験したストレスフルな出来事と肯定的および否定的感情を報告した。参加者はまた、機能的MRIによって、60枚の中立的な顔の表情の画像に散在させた60枚の肯定的な画像と60枚の否定的な画像を観て点数をつけたときの脳内活性マップを作成された。

解析の結果、研究チームは、左扁桃体で負の刺激を保持する時間が短い人々は、日常生活において、より肯定的でより否定的でない感情(それは時間の経過とともにより永続的な幸福に波及していく)を報告する可能性が高いことを発見したという。

逆に、左扁桃体で負の刺激をより長く保持する人々は、日常生活において、より否定的でより肯定的でない感情を報告した。

「扁桃体の持続性が高い人にとっては、否定的な評価が無関係なその後の時間にも残存することで増幅または延長される可能性がある」と研究チームは述べている。

「左扁桃体の持続性と日常への影響との間にある、この脳内活性の関連性は、幸福のより永続的で長期的な評価についての私たちの理解に情報をもたらす可能性がある。」

出典は『神経科学雑誌』。 (論文要旨)      
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