2021.5.26
, EurekAlert より:
オイルサーディンの定期的な摂取が2型糖尿病の発症予防に役立つようだ、というスペイン・カタルーニャ・オベルタ大学からの研究報告。
研究チームは、65歳以上の前糖尿病患者152名を対象にランダム化対照臨床試験を実施した。参加者はランダムに2群に分けられ、介入群は、毎週200gのオリーブ油漬イワシを食事に追加した。参加者は骨を取り除くことなく丸ごと摂取するようにアドバイスされた。
研究開始時に、対照群の糖尿病高リスク者の割合は27%だったが、1年後には22%になった。それに対して、介入群の糖尿病高リスク者の割合は37%だったが、1年後にはわずか8%にまで減少したという。インスリン抵抗性、HDL-コレステロール、中性脂肪、血圧などそれ以外の指標も改善した。
タウリン、オメガ3、EPA、DHA、ビタミンD、フッ素などのイワシに特徴的な栄養素の摂取量は介入群で有意に高く、それは血中代謝物の増加と一致していたという。
研究チームは、次の研究段階として、イワシが腸内細菌に及ぼす影響についての研究を開始しているという。
出典は『臨床栄養学』。 (論文要旨)
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