2021.5.24
, EurekAlert より:
1度でも10ポンド(4.5kg)以上の体重の増減を繰り返した経験したのある女性は、不眠症やその他の睡眠障害のリスクが高まるかもしれない、という米国コロンビア大学からの研究報告。
研究チームは、進行中の米国心臓協会が出資している「ゴー・レッド・フォア・ウーマン」研究プロジェクトに参加した平均年齢37歳の506名の女性のデータを解析した。
参加者の72%が、1回以上のウェイトサイクリング(10ポンド以上の体重の減少と増加)のエピソードを報告した。研究チームは、研究開始時と1年後の追跡調査時に広範囲の睡眠障害を調査し、ウェイトサイクリングとの関係を解析した。
どちらの調査時点でも、睡眠障害は、ウェイトサイクリングの既往歴をもつ女性で高かったという。ウェイトサイクリングのエピソードの増加は、睡眠時間の短縮、睡眠の質の低下、より長い入眠時間、より重度の不眠、睡眠妨害の増加、睡眠効率の低下、睡眠導入剤の使用の増加と関連していた。
研究チームは、以前の研究で、ウェイトサイクリングが心血管系の健康状態の悪化に関連していることを報告している。
ウェイトサイクリングと睡眠障害の関係は、双方向性のものであろうという。睡眠と減量/体重維持の間の「複雑な相互作用」を反映しているようだ。
出典は『循環器看護学雑誌』。 (論文要旨)
|