2021.5.21
, EurekAlert より:
植物ベースの食事でも、通常の肉、牛乳、卵を含む食事と同じように、筋力と筋量を増加させることが可能であるようだ、というブラジル・サンパウロ大学からの研究報告。
研究チームは、19名の厳密菜食主義者(ビーガン)と19名の通常の摂食者(オムニボラス)を対象に、12週間にわたって、週2回の監督者付きレジスタンストレーニングプログラムを実施した。参加者は、通常のたんぱく質摂取に加えて、大豆(ビーガン用)とホエイ(オムニボラス用)で1日体重1kgあたり1.6gのたんぱく質を付加した。摂食量は4週間ごとにモニターした。
その結果、12週間後に、筋力と体重増加に関して、ビーガンとオムニボラスの間に違いはみられなかったという。
高タンパク質の付加は、完全な植物ベースの食事であっても、雑食的な食事と変わらず、筋力と筋量を増加させるのに有効であるようだ、と研究チームは結論付けた。
「肉、牛乳、卵には、米や豆よりも1gあたりのたんぱく質が多く含まれている。植物ベースの食品を唯一のたんぱく質源とする場合、ビーガンは同じ量のたんぱく質を得るために大量の食品を摂取する必要があるだろう。特定のケースでは、これが大きな課題になる可能性がある」と研究者はコメントしている。
出典は『スポーツ医学』。 (論文要旨)
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