2021.5.14
, EurekAlert より:
実践的な学習を通じて思春期の健康改善を目的とした「人生ラボ」プログラムは、健康的な生活習慣の意味についての若者の理解を大幅に高めるかもしれない、という英国サウサンプトン大学からの研究報告。
サウサンプトン大学医学部と教育学部の研究チームが率いる「人生ラボ」プログラムは、公衆衛生メッセージの背後にある科学との関わりを促進し、意思決定スキルにおけるヘルスリテラシーの発達と自身の生活と未来に対するコントロール感覚の増進の支援を目的としている。
研究チームは、イングランドの38の中学校においてヘルスリテラシー向上のためのランダム化対照試験を実施した。このプログラムは、教師向けの専門能力開発日、13-14歳向けの2-3週間の作業モジュール、大学の教育病院の専用施設への実践的健康科学の日訪問実習で構成されていた。研究開始時に13-14歳の2,929名の情報が収集され、12か月のフォローアップ後に2,487名の情報が収集された。
「人生ラボ」への参加は、12ヶ月後、生徒の健康リテラシーの増加と関連していることが分かったという。参加者は、プログラムに参加しなかった生徒よりも自分の生活習慣を批判的に判断するようになったという。
「『人生ラボ』を経験することで思春期のヘルスリテラシーが改善され、介入12か月後の健康行動に対してより批判的な判断するようになった」と主任研究者のケイス・ウッド=タウンセンド博士は語っている。
出典は『プロスワン』。 (論文要旨)
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