2021.5.13
, EurekAlert より:
より若い年齢での2型糖尿病発症は、認知症発症リスクをより高めるようだ、という仏パリ大学Inserm U1153などからの研究報告。
研究チームは、10,095名の参加者(研究参加時35-55歳、67.3%が男性)を含む平均追跡調査期間31.7年の前向きコホート研究のデータを解析した。追跡期間中に1,710件の2型糖尿病、639件の認知症が記録された。
その結果、より若い年齢での2型糖尿病発症は、70歳における認知症発症リスクを高めることが明らかになった。70歳における2型糖尿病のない参加者の認知症発症率は1,000人年あたり8.9、5年以内に2型糖尿病を発症した参加者の認知症発症率は1,000人年あたり10.0、10年以上前に2型糖尿病を発症した参加者の認知症発症率は、1,000人年あたり18.3であった。
種々の社会人口統計学的因子、健康行動、健康関連指標を調整した結果、70歳において、5年早まるごとの2型糖尿病発症は、認知症のハザード比1.24と有意に関連していた。
この縦断的コホート研究において、糖尿病のより若年での発症は有意に高い認知症発症リスクと関連していた、と研究チームは結論付けた。
出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)
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