2021.5.13
, EurekAlert より:
時間制限摂食と呼ばれる食事パターンを採用することへの人々の関心に影響を与える「現実世界」の要因が明らかになった、という英国サリー大学からの研究報告。
NHSイングランドによると、英国の男性の67%と女性の60%は過体重または肥満であり、肥満に直接起因する年間11,000人以上の入院があるという。
間欠断食の一種である時間制限摂食は、1日の最初と最後の食物摂取の間の時間を制限する食慣行である。
研究チームは、608人を調査し、時間制限のある摂食ルーチンを採用するのに役立つまたは妨げる要因を特定した。
調査によると、回答者の6割は、就業日と休日に10-14時間の摂食期間を持っていた(就業日62.7%、 休日65.5%)。12時間以上の摂食期間を持つ人を対象に調査したところ、半数以上の回答者が、関連する明らかな健康上の利点があれば、摂食ウィンドウを3時間短縮できると信じていたという。
研究ではまた、参加者が間欠断食をする可能性が、時間制限の期間が短くなるにつれて大きく低下したことを明らかにした。
研究チームはまた、間欠断食を採用する決定に影響を与える可能性のある重要な要因として、時間の可用性(69%)、フォローのしやすさ(62%)、および仕事のコミットメント(54%)を特定したという。
「時間制限のある摂食は、多くの国が直面している肥満の蔓延との闘いにおいて非常に効果的なツールになる可能性がある。けれども、この研究は、人々が毎日の摂食時間枠を制限する能力は、個々のライフスタイルに依存することを明確に示している」と主任研究者のジョナサン・ジョンストン教授はコメントしている。
出典は『食欲』。 (論文要旨)
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