2021.5.7
, EurekAlert より:
血中EPA+DHAレベルが高い人は、低い人と比較して、早期に死亡する可能性が13%低いようだ、というFORCE(脂肪酸とアウトカム研究コンソーシアム)による研究報告。
研究チームは、世界中から17の別々のコホートからのプールされたデータの前向き分析を実施した。このデータには、平均16年間追跡された42,466人が含まれ、その間に15,720人が死亡した。参加者は、血液中のオメガ3系脂肪酸を測定された。
解析の結果、EPA+DHAレベルが最も高かった(90パーセンタイル以上)人々は、EPA+DHAレベルが最も低かった(10パーセンタイル以下)人々よりも死亡リスクが13%有意に低かった。心血管疾患、がん、及びすべての死因による死亡リスクは、それぞれ15%、11%、13%有意に低かった。
一方、植物性のオメガ3であるα-リノレン酸(ALA)の血中レベルには有意な影響がみられなかったという。
「これらの分析はすべて、複数の個人的および医学的要因(年齢、性別、体重、喫煙、糖尿病、血圧など、および血中オメガ6脂肪酸レベル)について統計的に調整されている。長期的には血中オメガ3レベルが高いほど、全体的な健康状態を維持するのに役立つという見解を裏付ける、これまでに発表された最も強力なデータであろう」と筆頭著者で米国サウスダコタ大学のウィリアム・ハリス博士はコメントしている。
出典は『ネイチャーコミュニケーション』。 (論文要旨)
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