2021.4.30
, EurekAlert より:
心理社会的ストレスは、女性の有意に高い冠動脈疾患の発症リスクと関連しているようだ、という米国ドレクセル大学からの研究報告。
研究チームは、女性健康イニシアチブ観察研究の参加者80,825名を1991年から2015年まで追跡調査したデータを解析した。
参加者のほぼ5%が、14年7か月の研究中に冠状動脈性心臓病を発症した。年齢、仕事の時間、社会経済的特徴を調整すると、配偶者の死亡、離婚/別居、身体的または言葉による虐待などの高ストレスのライフイベントは冠状動脈性心臓病のリスクの12%増加と関連し、高い社会的緊張は冠状動脈性心臓病のリスクの9%増加と関連していたという。仕事の緊張は、冠状動脈性心臓病と独立して関連がみられなかった。
「今回の調査結果が、職場におけるストレスのより良い監視方法の必要性と、自宅でも無給で労働する女性の二重の負担を思い出させてくれることを願っている」と主任研究者のイボンヌ・マイケル准教授はコメントしている。
出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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