2021.4.27
, EurekAlert より:
精製炭水化物と糖類、および多価不飽和脂肪を含む炎症誘発性食品を多く摂取すると、男性のテストステロン欠乏症を発症する可能性が高まるかもしれない、という研究報告。
研究チームは、米国の国民健康・栄養調査(NHANES)2013-2014年および2015-2016年のデータを利用した。4,151人の男性の食事性炎症指数(DII)とテストステロン欠乏症の関係を検討した。
計算されたDIIスコアは-5.05(最も抗炎症性)から+5.48(最も炎症誘発性)の範囲だった。平均総テストステロンレベルは、最も炎症誘発性の食事をしている男性では410.42 ng/dLだったが、最も抗炎症性の食事をしている男性では422.71 ng/dLだった。全体として、男性の約26パーセントがテストステロン欠乏症だった。
最も炎症誘発性の食事をしている男性の場合、テストステロン欠乏症のオッズは、最も抗炎症性の食事をしている男性と比較して約30パーセント高かった。BMIや喫煙などの他の特性を調整した後も、関連性は有意なままだったという。
完全に調整された分析では、テストステロン欠乏症のリスクは、肥満でDIIが高い男性で最大だった。このグループでは、テストステロン欠乏症のオッズは、DIIが低い肥満の男性と比較してほぼ60パーセント高かった。
「我々の結果は、炎症誘発性の食事をとる男性、特に肥満の男性は、テストステロン欠乏症になる可能性が高いことを示唆している」と研究者はコメントしている。「肥満の男性はすでに慢性炎症を経験している可能性が高いため、医師は食事法など、この炎症を悪化させ、糖尿病や心臓病などの他の健康状態のリスクに寄与する可能性のある要因に注意する必要があるだろう。」
出典は『泌尿器学雑誌』。 (論文要旨)
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