2021.4.23
, EurekAlert より:
毎日2.5gのオメガ-3系多価不飽和脂肪酸を含むサプリメントは、ストレス負荷後の細胞レベルでの損傷を抑制し加齢を遅らせるのに役立つ可能性がある、という米国オハイオ州立大学からのランダム化プラセボ(偽薬)対照臨床試験。
研究チームは、座りがちで太りすぎの40-85歳の参加者138名(うち女性93名)を対象にランダムに3群に分け、1日2.5gオメガ-3、1日1.25gオメガ-3、またはプラセボのいずれかを4か月間摂取させた。
その後参加者は、炎症性ストレス反応を確実に引き起こすことが知られているスピーチと数学の引き算タスクを組み合わせた20分間のテストを受けた。
プラセボ群と比較して、高用量のオメガ-3のみがストレスの負荷中の損傷を抑制し、コルチゾールと炎症誘発性たんぱく質をそれぞれ平均19%と33%低下させたという。
血液検査の結果は、両用量のオメガ-3が、参加者が急性ストレスを経験した後2時間におけるテロメラーゼレベルまたは炎症を軽減するたんぱく質の変化を防ぎ、テロメアの回復を含む、ストレス関連の細胞修復が通常のように可能であることを示した。プラセボ群では、これらの修復メカニズムは低下した。テロメラーゼは平均24%低下し、抗炎症タンパク質は平均少なくとも20%低下した。
オメガ-3の2.5gの投与量は、ほとんどの米国人が毎日摂取する量よりもはるかに多いが、研究参加者はサプリメントに問題がある兆候を示さなかった、と研究者はコメントしている。
出典は『分子精神医学』。 (論文要旨)
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