2021.4.23
, EurekAlert より:
ビタミンD欠乏は、筋肉のエネルギー産生を低下させることによって筋肉機能を損なうかもしれない、という豪州ガーヴァン医学研究所からのマウスを用いた研究報告。
研究チームは、若い雄のマウスを用いて、骨格筋ミトコンドリア機能に対する食事性ビタミンD欠乏の影響を検証した。
ビタミンD欠乏食を3カ月にわたって与えられた雄マウスは、そうでないマウスに比べて、骨格筋ミトコンドリア機能が最大37%低下することが明らかになった。これはミトコンドリアの数の減少や筋肉量の減少によるものではなかったという。
研究チームは、高齢者のビタミンD欠乏を予防することは、筋肉のパフォーマンスを維持し、サルコペニアなど筋肉関連疾患のリスクを軽減するのに役立つ可能性があるが、そのためには、ビタミンD欠乏が筋肉の機能と強度に直接及ぼす影響をさらに調べる必要があるとしている。
出典は『内分泌学雑誌』。 (論文要旨)
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