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[病気]  血圧低下に効果的な健康の社会的因子を考慮する
2021.4.21 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

健康の社会的決定因子(貧困や社会的孤立など)を血圧管理に組み込むことは、ケニアの糖尿病や高血圧患者の転帰を改善できるようだ、という米国ニューヨーク大学などからの研究報告。

研究者チームは、ケニア西部で糖尿病または高血圧の患者2,890人を4つのサブグループに登録した。第1グループは、個別受診と投薬管理からなる多施設ベースのケアである通常のAMPATH慢性疾患ケアを受けた。第2グループは、緊急時準備金をプールし、財政的に困窮しているグループメンバーに有利子ローンを提供するコミュニティ貯蓄グループを作成するなど、マイクロファイナンスイニシアチブと組み合わせた通常のケアを受けた。第3グループはグループ受診で、参加者は毎月、地域の医療従事者、臨床医、および同様の健康上の問題を抱える他の患者と面会した。第4グループは、グループ受診とマイクロファイナンス介入の組み合わせを受けた。研究チームは、研究開始時、3か月および12か月に参加者のデータを収集した。

経済的困難が参加者の大多数にとって共通項だったという。3分の2近くが失業しており、ケニアの国民健康保険に加入しているのは17%未満だった。

介入の結果、12か月後に研究参加者の40%が血圧コントロールを達成した。最も有効だったのは、マイクロファイナンスおよびグループ受診の患者だった。マイクロファイナンスとグループ受診の介入を組み合わせたグループは、通常の施設ベースのケアを受けたグループと比較して、血圧の44%低下を記録した。全体として、女性(研究登録者の69.9%)は、男性よりも収縮期血圧の低下が大きく、同様に若年者は、高齢者よりも低下が大きかったという。この統合されたマイクロファイナンスとグループ受診のグループに積極的に参加した人々は、収縮期血圧の大幅な低下を達成した。

「この調査結果が、米国を含む世界中の他の慢性疾患と闘うための同様の戦略に役立つことを期待している」と筆頭研究者でAMPATHケニアのラジェシュ・ヴェダンタン医師はコメントしている。

出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)      
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