2021.4.12
, EurekAlert より:
未加工の赤肉や鶏肉の摂取は、死亡率や主要な心血管系疾患事象のリスクと関係ないが、加工肉摂取は多いほど総死亡率と主要な心血管系疾患のリスクの上昇と関係するようだ。カナダ・マクマスター大学などからの研究報告。
研究チームは、2003年に開始された長期疫学研究であるPURE研究のデータを解析した。この研究では、5大陸21の低所得国、中所得国、高所得国から164,000人を超える参加者の食生活と健康アウトカムが追跡された。
「PURE研究は、未加工肉と加工肉の摂取量と低中所得国からの健康アウトカムの関連に関する情報を提供する最初の多国籍研究である。さらに、PURE研究は、実質的により多様な集団と幅広い食事パターンを検証しているので、新しい証拠を提供することを可能にする」と主任研究者のマーシッド・デーガン博士は語っている。
参加者の食生活は、食物摂取頻度アンケートを使用して記録された。さらに、参加者の死亡と主要な心血管系疾患事象に関するデータが収集され、研究チームは、肉の消費パターンと心血管系疾患イベントおよび死亡との関連を解析した。
研究チームは、「未加工の赤肉と鶏肉の摂取と死亡リスクまたは主要な心血管系疾患リスクの間に有意な関連性は見つからなかった」と述べている。対照的に、加工肉の摂取は、総死亡リスクと主要な心血管系疾患リスクの高いことに関連していた。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
|