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[その他]  信用されたくば、素早く答えよ?
2021.4.12 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

人々が質問にすぐに答えないと、それがほんの数秒であっても、誠実さと信頼性が低いと認識されるようだ、という仏グルノーブル・エコール・デ・マネジメントからの研究報告。ためらいが長ければ長いほど、誠実さの評価は低くなるようだ。

「他者の誠実さを評価することは、社会的相互作用の遍在的かつ重要な部分である」と筆頭著者であるイグナツィオ・ジアノ博士は述べている。「我々の調査によると、応答速度は、人々が誠実さを推定する基礎となる重要な手がかりである。」

研究チームは、米国、英国、フランスからの7,500人以上を対象とした一連の実験を行った。参加者は、音声断片を聞いたり、ビデオを見たり、あるいは簡単な質問に対する人の答えを読んだ(たとえば、友達が作ったケーキを好きだったか、あるいは仕事でお金を盗まれたか)。各々のシナリオにおいて、応答時間は即時から10秒遅延まで変化した。参加者は、スライディングスケールで応答の誠実さを評価した。

14の実験すべてにわたって、参加者は、無害なケーキの質問であるか、深刻な犯罪の質問であるかにかかわらず、遅延した応答を一貫して誠実ではないと評価した。

この影響を減らすいくつかの条件も研究チームは発見したという。たとえば、友人がケーキが好きかどうか尋ねたときに「いいえ、好きではありません」と答えるような社会的に望ましくないと見なされる答えである場合には、応答速度はそれほど重要ではないようであり、答えは、速いか遅いかにかかわらず、誠実であると見なされた。研究者らはまた、応答が遅いのは精神的な努力によるものだと思われた場合(たとえば、10年前にキャンディーを盗んだかどうかを考え直す必要がある場合)にも、応答速度の影響は小さいことを発見した。

ジアノ博士によれば、この調査結果には幅広い意味がある。「人々が交流しているときはいつでも、彼らはお互いの誠実さを判断している。これらの結果は、職場の雑談からカップルや友人の喧嘩まで、幅広い交流に適用できる」と彼は言う。「さらに、就職の面接や法廷審問や裁判では、人々は誠実さの判断を課されることがよくある。ここでも、応答速度が役割を果たす可能性がある。」

出典は『性格心理学及び社会心理学雑誌』。 (論文要旨)      
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