2021.4.7
, EurekAlert より:
中年期の野菜、果物、その他健康的な食品を含む食事と組み合わせた定期的な身体活動は、後年に最適な心臓代謝的健康を達成するためのカギであるかもしれない、という米国ボストン大学などからの横断的研究。
研究チームは、フラミンガム心臓研究第三世代の参加者2,379名(平均年齢47歳、54.4%が女性)のデータについて横断的な解析を行った。加速度計を用いて8日間の身体活動が記録され、食物摂取頻度質問票によって食事情報を収集した。米国人のための2018年版身体活動ガイドラインおよび2015年版食事ガイドラインへの順守度が計算された。
データ解析の結果、参加者中28%のみが、身体活動と食事ガイドラインの両方の推奨事項を満たし、47%が、ガイドラインのどちらか1つの推奨事項を満たしていたことを発見したという。
また、身体活動の推奨事項のみを満たした参加者の、満たさなかった参加者に対する、メタボリックシンドロームのオッズ比は0.49だった。食事の推奨事項のみを満たした参加者の、メタボのオッズ比は0.67だった。両方の推奨事項を満たした参加者の、メタボのオッズ比は0.35だった。両方の推奨事項を満たした参加者は、両方を満たさなかった対照群に比べて、メタボのリスクが52%低かった。
「食事と身体活動のガイドラインの順守と、後年の心血管代謝疾患のリスクとの間に用量作用的関係が観察されたことは注目に値する」と研究者はコメントしている。
「ヘルスケアの専門家は、これらの調査結果を使用して、健康的な食事と定期的な運動の利点をさらに促進し、患者に強調して、現在および後の人生における多数の慢性的な健康状態の発症を回避することができるだろう。これらのライフスタイルを早期に変更するほど、後年に心血管関連疾患のリスクを低下させる可能性が高くなる。」
出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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