2021.3.29
, EurekAlert より:
葉物野菜を毎日1カップ食べると、筋肉機能が向上する可能性がある、という豪州エディスコーワン大学からの研究報告。主に野菜から硝酸塩を多く含む食事を摂取した人は、下肢の筋肉機能が大幅に改善されていることがわかったという。
研究チームは、12年間にわたるメルボルンのベイカー心臓糖尿病研究所AusDiab研究に参加した3,759人の豪州人からのデータを調べた。
その結果、通常の硝酸塩摂取量が最も多い人は、硝酸塩摂取量が最も少ない人に比べて、下肢筋力が11%強いことを発見したという。最大4%速い歩行速度も記録された。
「我々の研究では、硝酸塩が豊富な野菜を多く含む食事は、身体活動とは関係なく、筋力を強化する可能性があることが示唆されている」と筆頭著者のマーク・シム博士は語っている。
「それでも、我々は、筋肉機能を最適化するために、緑の葉物野菜が豊富なバランスの取れた食事を、ウエイトトレーニングを含む定期的な運動と組み合わせることが理想的であることを提案する。」
筋肉機能は、全体的な健康、特に後年の骨の強さを維持するために不可欠であるという。
「毎年65歳以上の豪州人の約3人に1人が転倒しているため、それらを防ぐ方法を見つけることが重要である」とシム博士は述べている。
出典は『栄養学雑誌』。 (論文要旨)
|