2021.3.26
, EurekAlert より:
中程度の有酸素運動を1回行っただけでも、座りがちな人の細胞に違いをもたらすかもしれない、という米国オレゴン州立大学からの研究報告。
研究チームは、糖や脂肪などの燃料をエネルギーに変える呼吸の生物学的プロセスに関与する細胞の一部であるミトコンドリアの機能に特に焦点を当てた。
「ミトコンドリアが使用している燃料に関係なく、燃料を燃焼する能力がわずかに増加したことがわかった」と筆頭著者のマット・ロビンソン助教授は述べている。
研究は、通常の運動習慣を持たない参加者(男性4名女性11名、平均年齢28歳)に、中強度(最大酸素摂取量の65%)で1時間エアロバイクを漕いでもらい、終了15分後に筋肉の生検を行い、運動完了後のミトコンドリアの機能を検査した。それを休息後のそれと比較した。
運動後、参加者のミトコンドリアは、脂肪を12-13%、糖質を14-17%多く燃焼したという。
効果は劇的ではなかったが、一貫していたとロビンソン助教授は語っている。「わずか1時間の運動でも、人々がより多くのカロリーを燃焼することができたことは注目に値する」
出典は『スポーツ及びエクササイズの医療と科学』。 (論文要旨)
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