2021.3.24
, EurekAlert より: 
有酸素運動の30分前に、カフェイン(約3mg/kg体重、濃いコーヒーに相当)を摂取すると、脂肪燃焼の速度が大幅に増加するかもしれない、というスペイン・グラナダ大学からの研究報告。運動が午後に行われる場合、カフェインの効果が朝よりも顕著であったという。
合計15人の男性(平均年齢32歳)が研究に参加し、7日間隔で4回の運動テストを完了した。被験者は午前8時と午後5時に3mg/kgのカフェインまたはプラセボを摂取した(各被験者はランダムな順序で4つの条件すべてでテストを完了した)。各運動テスト前の条件(最後の食事、運動、または覚醒剤の消費からの経過時間)は厳密に標準化され、運動中の脂肪の酸化はそれに応じて計算された。
最大脂肪酸化率(MFO)および最大酸素摂取量(VO2 max)が間接カロリーメーターで測定され、脂肪の酸化率が最大になる運動強度(Fat max)が算出された。
MFO、Fat max、VO2 maxは、午前中よりも朝のほうが有意に高かった。プラセボと比較して、カフェイン摂取は、平均MFOを朝には10.7%、午後には29.0%増加させた。カフェイン摂取はまた、Fat maxを朝には11.1%、午後には13.1%増加させたという。
「我々は、有酸素運動テストを実行する30分前にカフェインを急性的に摂取すると、時間帯に関係なく、運動中の最大脂肪酸化が増加することを示した」と主任研究者のフランシスコ・アマロ=ガヘテは述べている。
出典は『国際スポーツ栄養学会雑誌』。 (論文要旨)
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