2021.3.19
, EurekAlert より:
体脂肪レベルの高い女性は、低い女性に比べて、筋肉量に関係なく、心臓病の死亡リスクが低いようだ、という米国カリフォルニア大学からの研究報告。
研究チームは、15年にわたって収集された米国の国民健康・栄養調査(NHANES)の11,463名のデータを解析した。体組成によって、4つの群に分けた:筋肉量が多く体脂肪が多い、筋肉量が多く体脂肪が少ない、筋肉量が少なく体脂肪が多い、筋肉量が少なく体脂肪が少ない。
解析の結果、筋肉量が多く体脂肪が多い女性は、筋肉量が少なく体脂肪が少ない女性に比べて、心臓病関連の死亡リスクが42%少ないことを発見した。けれども、筋肉量は多いが、体脂肪が少ない女性には、死亡リスクの低下はみられなかったという。
男性においては、筋肉量が多く体脂肪が多いと、筋肉量が少なく体脂肪が少ない人と比較して、心臓病関連の死亡リスクが26%減少したが、筋肉量が多く体脂肪が少ないと死亡リスクは60%減少したという。
研究チームは、体脂肪の違いがリスクをどのように変化させるかに関して、男性と女性の生理学的違いを認識することの重要性を強調している。
出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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