2021.3.19
, EurekAlert より:
妊婦の食事は、子供の体重増加の推移に長期的に影響を及ぼすようだ、という米国ブリガムアンドウィメンズ病院などからの研究報告。
研究チームは、1,459組の母子を対象に、妊婦の3種類の食事インデックス(食事性炎症インデックス(DII)、妊婦のための代替健康的食事インデックス(AHEI-P)、および地中海型食事スコア(MDS))への順守度を測定し、生まれてきた子供の思春期までの肥満度を評価した。
DIIの値が最も高かった女性グループの子供は、最も低かった女性グループの子供に比べて、3-10歳までの肥満度が高い傾向がみられた。MDSの値が最も高かった女性グループの子供は、最も低かった女性グループの子供に比べて、思春期までの肥満度が低い傾向がみられた。AHEI-Pの値と肥満度の間には関連はみられなかった。
「妊娠中または妊娠を計画している女性に、妊娠中の健康的な食事の重要性について助言することが重要だ。特に、妊娠中または妊娠する可能性のある女性自分の健康に役立つだけでなく、子供が健康的な体重を維持するのにも役立つ可能性のある地中海型の食事を検討する必要がある」と筆頭著者のカルメン・モンテ=ドレーズ博士は語っている。
博士によれば、「地中海スタイルの食事は炎症の可能性が低く、野菜、果物、豆類、ナッツ、低水銀魚、エクストラバージンオリーブ油などの良質の油が豊富である。これらの食品は、子孫の健康に有益であることが示されているビタミンD、オメガ-3系多価不飽和脂肪酸、およびその他の栄養素の重要な供給源を提供する」とのことである。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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