2021.3.15
, EurekAlert より:
集中的な減量治療を受けている患者だけでなく、一緒に暮らす人々も、この治療法の恩恵を受けるかもしれない、というスペイン・ホスピタルデルマール医学研究所からの研究報告。
研究チームは、減量・生活習慣プログラムPREDIMED-Plusに参加した患者117人の家族148人からのデータを2年間にわたって分析した。研究に登録されてはおらず、直接的な治療を受けていなかったこれらの人々が、プログラムから間接的な利益を得たかどうかを検討した。PREDIMED-Plusは、患者のグループが地中海型ダイエットと身体活動を促進する計画に基づいた集中的な減量プログラムに従う多施設共同研究である。
患者の家族(4分の3は配偶者)は、プログラムの最初の1年の間に、対照群の家族に比べて、平均1.25kg多く減量した。2年目には差はほぼ4kgまで上昇したという。家族が患者と食事を共にしている場合、とりわけ患者自身が調理を担当している場合により良好であった。
身体活動についてはハロー効果は認められなかったという。
「食事療法と身体活動による減量介入の未治療の家族への影響を評価する初めての前向き研究で、減量と地中海型ダイエットの順守の改善に対する親族へのハロー効果の証拠が見つかったが、身体活動には影響しなかった」と研究チームは結論付けている。
なお、論文には書かれていないが、記事では、PREDIMED-Plusプログラム参加者117名が、対照群に比べて、1年目に5.10kg、2年目に6.79kg多く減量したことが報告されている。地中海型ダイエットの順守と共に、身体活動量も有意に増加したという。
出典は『国際肥満学雑誌』。 (論文要旨)
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