2021.3.3
, EurekAlert より:
研究開始時に可動性障害がなく軽度身体活動に最も多くの時間を費やした女性は、最も少ない時間を費やした女性に比べて、6年間に可動性障害を起こすリスクが40%低かった、という米国カリフォルニア大学からの研究報告。
ここで、可動性障害(Mobility Disability)は、自己申告で普段1ブロックの歩行または1階分の階段を昇ることができないことと定義されている。
研究チームは、女性健康イニシアチブの補助研究である、「客観的に測定された身体活動と心血管の健康に関する研究」に登録された米国在住で63歳以上の5,735人の女性のデータを解析した。
身体活動量は、7日間の加速度計データから算出し、軽度身体活動は、1.6-2.9METsの運動とした。軽度身体活動に費やされた平均時間は、1日4.8時間であった。
軽度身体活動に費やされた時間によって女性を4群に分けたところ、軽度身体活動に最も時間を費やした女性は、最も時間が少なかった女性に比べて、6年間に可動性障害を起こすリスクが40%低かった。
「最高レベルの経度身体活動は不要である。5時間以上で効果は増えなかった」と筆頭著者のニコール・グラス博士候補生はコメントしている。
「さらに、我々の結果は、ウォーキング、ジョギング、ランニングなどのより高い強度の身体活動の量に関係なく、軽度身体活動が可動性の維持と関連していることを示していた。したがって、あなたが運動しているかどうかにかかわらず、より多くの軽度身体活動は健康的である。」
出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)
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