2021.2.24
, EurekAlert より: 
クロワッサンや白パンなどの精製穀物を大量に摂取すると、主要な心血管系疾患、脳卒中、死亡のリスクが高くなるようだ、というカナダ・サイモンフレイザー大学からの研究報告。
Prospective Urban Rural Epidemiology(PURE)研究は、世界中の低、中、高所得国の多様な人口からの食事を調査している。21か国の137,130人の参加者を対象とした16年間の分析で、研究者らは精製穀物と添加糖の摂取量が長年にわたって大幅に増加していることを発見したという。
穀物は、精製穀物、全粒穀物、白米の3つのグループに分類された。精製穀物には、精白パン、パスタ/ヌードル、朝食用シリアル、クラッカー、精製穀物を含むベーカリー製品/デザートなど、精製小麦粉で作られた商品が含まれていた。全粒穀物には、全粒粉と、完全なまたは破砕した全粒穀物が含まれていた。
解析の結果、研究者らは、1日あたり7サービング以上の精製穀物を摂取すると、早期死亡のリスクが27%高くなり、心臓病のリスクが33%高くなり、脳卒中のリスクが47%高くなることを発見した。
全粒穀物または白米を摂取しても、健康への重大な悪影響は見られなかったという。
「この研究は、玄米や大麦などの全粒穀物食品を食べ、精製穀物食品を少なくすることが種々のリスク低下と関連することを示唆するものである。最適な健康状態を得るには、精製穀物の全体的な消費量を減らし、より高品質の炭水化物を摂取することが不可欠である」と研究チームはまとめている。
出典は『英国医学雑誌(BMJ)』。 (論文要旨)
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