2021.2.22
, EurekAlert より:
低脂肪のビーガン食は、地中海型の食事と比較して、体重、体組成、インスリン感受性、コレステロール値のより良好な改善効果を示すようだ、という米国・責任ある医療のための医師の会などによるランダム化クロスオーバー試験の結果報告。
研究チームは、過体重だが糖尿病ではない参加者62名を対象に、ランダムに2群に分け、一方にビーガン食を、別の一方に地中海型食を割り当て、16週間継続したのち、4週間の洗い出し期間をおいて、食事を交代してさらに16週間継続した。
データ解析の結果、参加者はビーガン食で体重を平均6kg低下させたが、地中海型食では平均体重は変化しなかった。
また参加者はビーガン食で脂肪を3.4kg多く低下させた。内臓脂肪も315cm3減少させた。総コレステロールとLDL-コレステロールも各々18.7mg/dLと15.3mg/dL有意に低下した。
血圧はどちらの食事においても低下したが、地中海型食のほうが低下の度合いが大きかった。
「ビーガン食は健康マーカーの改善と体重減少の促進の両方に効果的であることがわかった」と研究者はコメントしている。
出典は『米国栄養学会雑誌』。 (論文要旨)
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