2021.2.19
, EurekAlert より:
妊婦の心血管系の健康状態は、子供の思春期初期(10-14歳)の心血管系の健康に重大な関連を有する可能性があるようだ、という米国ノースウェスタン大学からの研究報告。
研究チームは、6つの異なる国から2,300組以上の母子ペアを対象に検討を行った。2000年から2006年にかけて出産した妊婦と、その子供を2013年から2016年にかけて(10-14歳)検査したデータを解析した。
その結果、妊婦のうち、心血管系の健康状態(BMI、血圧、総コレステロール、血糖、および喫煙)が最も悪かった母親(全体の6%)から生まれた子供は、理想的な心血管系の健康状態だった母親の子供と比較して、思春期初期に心血管系の健康状態(BMI、血圧、総コレステロール、血糖)が最も悪いカテゴリに分類されるリスクが8倍高かったという。
また、妊娠中に中程度の心血管系の健康状態だった母親の子供でも、思春期初期に心血管系の健康状態が最も悪いカテゴリに分類されるリスクが2倍以上高かった。
「我々の研究では、さまざまなレベルの複数の要因が組み合わされており、母親の心血管の健康と子孫の心血管の健康との関連は、1つの指標(肥満など)によって引き起こされていないことがわかった」と研究者はコメントしている。「すべての測定基準が、子の後の健康に関連しているのである。」
出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)
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