リンクdeダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース お問合わせ プライバシーポリシー リンク・著作権等について
ニュース詳細
[病気]  健康な生活習慣がどのようにコレステロールを改善するか
2021.2.19 , EurekAlert より:   記事の難易度 2
  

健康的な生活習慣の組み合わせにより、異なるリポタンパク質と関連するコレステロールへの有益な効果によって心臓病リスクを軽減することができるようだ、というハーバードT.H.チャン公衆衛生大学院からの研究報告。

健康的な生活習慣が、心臓病の発症リスクを低下させることと関連することは以前から知られていた。この新たな研究は、健康的な生活習慣がいかにコレステロール値を改善させるかに関する、より詳細な情報を提供し、コレステロール低下薬と生活習慣への介入を組み合わせることで心臓の健康に非常に大きな利益をもたらす可能性があることを示唆している。

スタチンなどのコレステロール低下薬は、いわゆる「悪玉」コレステロールとよばれる低密度リポタンパク質(LDL)コレステロール値を低下させることにより、心臓病リスクの低下を助ける。定期的な運動、健康的な食事、アルコール摂取の制限、健康体重の維持などの生活習慣への介入もまた、LDLを減少させ、さらに「善玉」である高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールを増加させることが示されている。

「これまで、コレステロール低下薬と健康的な生活習慣の介入の脂質低下の効果を並べて比較した研究は行われていなかった。」と筆頭著者のJiahui Si博士は述べている。

そこで今回、研究者らは、標的核磁気共鳴分光法と呼ばれる方法を用いて、中国カドリーバイオバンクの、脳卒中、冠動脈心疾患患者、健常者を含む4,681名の参加者から得た血液サンプルの脂質マーカー61種類を測定した。複数の健康的な生活習慣を実践している参加者と、あまり健康的な生活習慣を実践していない参加者とを比較した結果、50種類の脂質マーカーが健康的な生活習慣と関連していることが分かったという。

研究チームはその後の10年間に冠動脈心疾患を患った927名の参加者のグループと、健康な1,513名とを調べ、35種類の脂質マーカーが、健康的な生活習慣から心臓病リスクの低下への統計的に有意な媒介効果を示すことを発見した。同時に、健康的な生活習慣による脂質変動への複合的な効果は、心臓病リスクの14%低下と関連していた。具体的には、超低密度リポタンパク質(VLDL)とHDL値が、健康的な生活習慣の心臓保護効果と関連していた。

「遺伝子スコアリング技術を用いることで、研究参加者のコレステロール低下薬と生活習慣の効果を並行して比較することができた」と、共同著者のLiming Liang准教授は述べている。「我々の解析から、コレステロール低下薬はLDLコレステロールを低下させる効果が期待できるものの、同じく心臓病のリスクを上昇させる因子であるVLDLコレステロールに対する効果は健康的な生活習慣と比べてはるかに低いことが確認された。」

研究者らは、コレステロール低下薬を服用し、複合的な健康的な生活習慣を実践することは、医薬品と健康的行動の補完的な効果によって患者が最大の心臓の保護効果を得るために役立つ可能性が高いことを発見した。

「生活習慣の介入と脂質低下薬は異なる脂質の要素に影響を与える可能性があり、これらは余分な戦略とはならず、組み合わせることで有効性を高めることが可能であることを示唆している」と共同著者で北京大学のJun Lv教授は結論づけている。

出典は『eLife』。 (論文要旨)      
 「病気」 カテゴリ 最近の注目トピック
  ライフスタイル介入は、2型糖尿病の殆どの患者に有益だが、全員ではない  
  アレルギー反応を起こすピーナッツの量はどれくらい?  
  中年期の運動と健康的な食事が後年の健康低下を防ぐ可能性がある?  
  体重を維持するだけでは大腸がんの生存者は救われない?  
  超加工食品はあなたの心を壊しています?  
  高血糖と筋肉損失を逆転させる方法を同定  
 
翻訳機能ON/OFF選択
ON OFF
自分で探してみよう
最新ニュース(EurekAlert!)
最新文献(PubMed)
最新健康食品文献リスト
関連ページ
国立健康・栄養研究所
健康・栄養フォーラム
健康・体力づくりと
  運動に関するデータベース
栄養調査情報のひろば
「健康食品」の
  安全性・有効性情報