2021.2.18
, EurekAlert より:
大腸がんリスクの低下と食物繊維、食事性カルシウム、ヨーグルトの摂取量の増加、およびアルコールと赤身肉の摂取量の低下との関連について説得力のあるエビデンスがみつかった、という米国ユタ大学などからのアンブレラレビュー。
研究チームは、食事パターン、特定の食品、食品群、飲料(アルコールを含む)、主要栄養素、および微量栄養素と大腸がんリスクとの関連を調べた観察研究の公表されたメタ分析からのエビデンスの強さを調べた。
MEDLINE、Embase、およびCochrane Libraryを、データベースの開始から2019年9月まで検索し、適格性を評価した結果、食事要因と大腸がん発生率との109の関連を説明する45件のメタ分析が選択された。
解析の結果、赤肉の摂取およびアルコール摂取と大腸がん発生率との間には正の関連が認められ、食物繊維、カルシウム、ヨーグルトの摂取と大腸がん発生率との間には負の関連が認められた。
「この包括的なレビューでは、大腸がんリスクの低下と、食物繊維、カルシウム、ヨーグルトの摂取量の増加、およびアルコールと赤身の肉の摂取量の減少との関連について説得力のあるエビデンスが見つかった。他の乳製品、全粒穀物、加工肉、特定の食事パターンなど、エビデンスが示唆に富む特定の食品については、さらに研究が必要である」と研究チームは結論付けた。
出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)
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